Basic Rules
パーラメンタリー・ディベート(parliamentary debate: 即興型)はその名の通り、英国議会を模した形式であり、裁判を模したアカデミック・ディベート(academic debate: 準備型)とは異なり、モーション(motion: 論題)発表から試合開始まで15〜30分と比較的短く、思考の瞬発力が鍛えられるという特徴があります。
議会を模しているため、ディベーター(debater)もそれに適した肩書きで呼ばれます。
肯定側(government side)の初めにスピーチ台に上がる人は総理大臣(Prime Minister)、2人目以降は副首相(Deputy Prime Minister)、議員(Member of the Government)、院内幹事(Government Whip)と言います。
否定側(Opposition side)は同じように、野党党首(Leader of the Opposition)、2人目以降は副党首(Deputy Leader of the Opposition)、議員(Member of the Opposition)、院内幹事(Opposition Whip)と言います。
中部ディベートユニオンで行う形式は3種類あり、それぞれNA形式(North American Style)、BP形式(British Parliament Style)、アジア形式(Asian Style)と呼ばれています。
【NA形式】
即興型の最も基本的な形式
このスタイルは4人のディベーターとジャッジ(judge)で行います。
肯定側にはPrime MinisterとMember of the Government、否定側にはLeader of the OppositionとMember of the Oppositionのディベーターがいます。
ジャッジはモーションを発表します。
(ex.タバコを法令で禁止する、外国人に参政権を与える、等)
20分間の準備時間の後、一人ずつのスピーチが行われます。
1. Prime ministerによる立論(constructive speech)
2. Leader of the Oppositionによる立論、1への反論
3. Member of the Governmentによる肯定意見、2への反論
4. Member of the oppositionによる否定意見、3への反論
5. Leader of the Oppositionによる答弁(reply speech)、否定側まとめ
6. Prime Ministerによる答弁、肯定側まとめ
1～4は7分、5、6は4分で行います。
この後、Judgeが勝敗とその理由について説明して終わりです。
初めは7分喋りきることさえ、難しく感じられますが、まずはやってみましょう！
達成感はひとしおです。